ストーリー重視アプリレビュー:ANGEL WHISPER(エンジェルウィスパー)

スマホアプリ、ANGEL WHISPERのスクリーンショット画像

ANGEL WHISPER

  • 配信元:Child-Dream
  • ジャンル:アドベンチャー/サウンドノベル
  • 世界観:現代
  • ストーリー性:高
  • 完全無料

広告表示もゼロの完全無料ゲームをリリースし続けるゲーム制作集団、Child-Dream作のアドベンチャー。

知人の遺作ゲームを、彼の遺志を明らかにするために公開する、という設定の異色作です。

本当に遺作なのか、そういう設定のフィクションなのか…?と考えちゃう時点で、もうこのゲームの罠にハマってるのかも。

ストーリーはゲーム開発会社を舞台に、殺人や不可解な事件が起こるサイコサスペンスもの。

もとはPC用の有料ゲームとして販売されていただけあって、完全無料とは思えないやりごたえのある内容です。

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ANGEL WHISPERのストーリー評価

舞台は現代のゲーム開発会社。ストーリーは、ゲームプランナーである由島が、あるゲーム開発を引受けるところから始まります。

そして、このANGEL WHISPERというゲーム自体が、由島の遺した遺作であるという設定。

ゲーム開始直後のプロローグで、このゲームをリリースした経緯が語られ、プレイヤーはいきなり現実と仮想の間に放り込まれます。

ゲーム画面はこんな感じで、実写背景に人物イラストが乗った画面がメイン。ここで登場人物たちと会話して、ストーリーを進めていきます。

スマホアプリ、ANGEL WHISPERのスクリーンショット画像

スマホアプリ、ANGEL WHISPERのスクリーンショット画像

1998年にリリースされたゲームなので、グラフィックのレトロ感は否めませんが、本作においてはこの独特の雰囲気が良い味を出しているというか、じんわりした怖さを演出するのに一役買っています。

由島が開発を引き受けたゲームには込み入った事情があり、現場は和やかなものではありません。

そのうちに殺人事件が起こり、由島の近辺でも不可解な出来事が増え、その謎を解いていく…というのがゲームの大筋。

変わっているのは、謎解きやヒントを得るために、実在するHPを閲覧する必要があること。開発チームのHPとか掲示板のログとかが実際のHPとしてネット上にあるんです、これ。

そこでまた、現実と仮想が交錯するわけです。ゲーム全体に漂う、この奇妙な臨場感は、他のゲームにはありません。

ゲーム後半ではネットが重要な役割を持っているので、パソコン通信やISDN、ピーーーーガーーーーのダイヤル接続時代を体験しているあたりの世代だと、さらにリアルに感じるかも。

ストーリーはサスペンスものですが、包丁持った犯人に追いかけ回されるような直接的なホラーではなく、インターネットに潜む人間の怖さや闇のようなものをジワジワと描くもの。

それまで何気なく描かれていた町の雑踏の描写の意味を知ってゾッとしたり、見えない何かに追い詰められているような怖さがあったり…物理的な恐怖じゃなくて、心理的な怖さのあるストーリーです。

登場人物1人1人が丁寧に描写されていることも、ストーリーへの没入感や共感を高めてくれます。

主人公の由島がわりとアウトローなキャラクターなので、最初のうちは他のキャラクターたちとも素っ気ない感じなのですが、だんだんと同僚としてなじんでいくんですよね。

そういう人間関係の距離感とかがうまく描かれているので、プレイしていくうちに、こいつが犯人か?と怪しみつつも、各キャラクターたちに愛着もわいてきます。

ラストは何やらスピリチュアルな世界に傾いていくのですが、それもまた主人公である由島の心理や、この物語の黒幕的な存在を描写する一環とも取れます。

犯人がわかって事件解決!という単純な探偵物語ではなく、クリア後にいろいろと考えさせられる、余韻の残るストーリーです。

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ANGEL WHISPERのシステム評価

場所を移動して、移動先で登場するキャラクターに話を聞きながらゲームを進行する、オーソドックスなアドベンチャー。

選択を間違えるとすぐゲームオーバーになりますが、セーブデータを5つまで作れるし、選択肢の数もそこまで多いわけではないので、あまりストレスには感じません。

動作も軽く、総じて快適にプレイできます。

このゲーム独特の仕掛けとして、アプリ内でゲームが完結せず、ヒントや合言葉を得るために、リアルに実在するサイトを閲覧する必要があるのですが、これは人によってはちょっと面倒に感じるかも。

ANGEL WHISPERのやりこみ要素評価

エンディングの分岐や隠しシナリオはなく、1本道のストーリーです。

ANGEL WHISPERのプレイ快適度

選択肢を選ぶのではなく、キーワードとして特定の語句を入力する場面がちょいちょいあったり、実在サイトの中からヒントやキーワードを拾い上げる必要があったりします。

難易度としてすごく難しいわけではないですが、詰まったり面倒になったりはするかも。

でも、なんとゲーム公式サイトにがっつり丁寧な攻略情報があるので、それを見ればたいがいのことは解決します。

ANGEL WHISPERはこんな人におすすめ

  • 硬派でボリュームのあるサウンドノベル、アドベンチャーをプレイしたい人
  • ゲーム開発会社、サイバー犯罪などの言葉に心躍る人
  • 人間の心理やダークな部分を丁寧に描いたストーリーが好きな人