絶対泣けると評判のノベルゲーム「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」の読了レビュー

Appストアでなんか良さそうなアプリないかなーと眺めていて、サクラかと思うほどの絶賛レビューに釣られ、「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」という有料ノベルゲームアプリを買ってみました。

これね、レビューは泣けた、感動した、最高のストーリーという褒め言葉の嵐。

ストーリー重視の独身OLとしては気になる、気になる。滅亡した地球を舞台に語られる孤独なSFストーリーという設定も個人的に好みだったのでさっそくポチり、2日でクリアしました。

このアプリは選択肢は一切なく、1本道の物語を読み進める電子ノベルなので、読み終わったというほうが正しいですけどね。

スマホアプリ、一緒に行きましょう逝きましょう生きましょうのスクリーンショット画像

一緒に行きましょう逝きましょう生きましょうのストーリー

「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」は、ヴァルキリープロファイルとスカイハイを思い出させるタイトルどおり、死生観をテーマにしたストーリー。

登場人物は非常に少なく、遠い未来、生物が絶滅して動くもののいなくなった地球で、主人公と1人の少女が、長い長い旅を続けます。

主人公がアサギリと名付けた少女は、人の罪を償うために、過去地球に生きた生物の死を追体験しては死に、生き返ることを繰り返します。

そうして、あらゆる生き物の死を体験することが、彼女が神さまから課せられた使命。

物語は、少女アサギリに同行し、何万回という死を目の前で見ることになった主人公の視点で、人間とは何か、生きるとは何か、死ぬとは何か、罰とは何か、償いとは何かが語られていきます。

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最後まで読み終えてみての感想

「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」のストーリーの骨子は、自分以外の人間を知らず、人間らしい感情を持たなかったアサギリが、主人公との会話を通して人間らしい感情に目覚めていく…という、わりとわかりやすいもの。

漫画やゲームやラノベに親しんで生きてきた人なら、だいたい想像が付くだろう設定と流れです。

でも、ストーリー中に流れるおそらくは数万年という非常に長い時間の流れの中で、登場する人物はたったの2人。

その2人が長い時間の中でどう変化し、何を思ってきたのかが丁寧に描写されるので、想像は付く内容だとしても、引きこまれます。

スマホアプリ、一緒に行きましょう逝きましょう生きましょうのスクリーンショット画像

このアプリの評価は、おそらくこの2人の体験にどれだけ感情移入できるかで決まるんじゃないでしょうか。

正直に言ってしまうと、私はこのストーリーを読み終わって泣きもしなければ、感動したと人に伝えたいほどの感動もなかったです。

ラストも、この世界のすべてが明かされたわけではなく、結局アサギリに使命を与えた神さまという存在が何なのか、使命を終えた2人がどうなるかが曖昧なまま終わったので、なんか物足りなかったし。

これは私が感受性や想像力豊かなタイプではなく、傍観者として物語だけを追って読んでいるせいもあると思います。

アサギリたちが体験する死の1つ、歩み続ける1歩を自分の体験のように深く想像して読める人は、きっと最後に涙するでしょう。

まともに彼女たちの体験を想像したら、涙する前に発狂しそうだけど…。

何万回も死んで生き返るという壮絶な設定上、エグい描写は多いアプリですが、萌え寄りなイラストとアサギリの存在の透明感、美しいBGM、アサギリのイメージキャラクターにぴったり合った声優さんのフルボイスのおかげで、グロい印象はまったくありません。

凄絶で残酷で寂しくて苦しくて、でも美しい物語だと思いました。

「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」、アプリの説明文を見て、世界観やストーリーに惹かれた人、娯楽ではなく心の洗濯として読書をしたい人にはおすすめです。