ストーリー重視アプリレビュー:レヴナントサーガ

レヴナントサーガ
- 配信元:Kotobuki Solution Co.,Ltd.
- ジャンル:RPG
- 世界観:ファンタジー
- ストーリー性:中
- 有料アプリ:840円
半人半魔になってしまった主人公が仲間とともに悪魔に立ち向かうという、ケムコの王道ファンタジーRPG。
ストーリーに深みや重厚感はないものの、すべてがオーソドックスで安心して遊べます。
短時間でストレスなくRPGを楽しみたい人におすすめ。
レヴナントサーガのストーリー評価
ゲームタイトルにもなっているレヴナントとは、この世界に突如現れた人間型の魔物。クリストリア神を信仰する教会組織がレヴナントに立ち向かっているものの、その勢力はいや増すばかり。
実はレヴナントは人間を器に悪魔の魂を入れることで作られており、その実験に巻き込まれた主人公アルベルトは、半人半魔にされてしまいます。
さらには実験で大切な人を犠牲にされ、自分たちをレヴナントにした相手に復讐するため旅立つ…という、ストーリー。
悪魔を身に宿した青年の復讐劇と言うと重たいですが、当のアルベルト君がのんびりお人好しな性格のため、ストーリー全体の雰囲気は明るいというか、軽いです。
旅の途中で3人の仲間と出会い、彼らとともにレヴナントの正体や謎に迫っていくことに。
ストーリーは神と悪魔の戦いというわかりやすい勧善懲悪で、最初から最後までテンポ良く進行。ここを物足りないと感じるか、ストレスなく遊べると感じるかで評価が分かれるかも。
ストーリーに重厚感や繊細な人物描写を求める人には、あんまりおすすめしません。私は普通に楽しませてもらいましたが、それでも定価で購入していたらちょっと物足りなかったかも(ケムコセールで購入しました)。
神と悪魔の違いって何?という重ためのテーマを扱っているわりに、神さまや悪魔の存在が薄っぺらく、仲間たちの言動もお約束通りなので、感動したり、深く考えさせられることはありません。
ただし絶妙なのが、中二過ぎたり、キャラクターがわざとらし過ぎて萎えることもないってこと。
成り行きで集合しただけの4人にいつの間にか強固な仲間意識が芽生えていたり、悪人が単純な説得でコロッと改心しちゃったり、憎しみの動機が薄かったり、神さまの存在にまったくありがたみがなかったり…
世界観や登場人物の言動への突っ込みどころはいくらもあるのですが、それで投げ出したくなるほどでもない。
それなりに楽しいし、仲間キャラクターもそれなりに魅力がある、ギリギリのバランスを保ってます。
対象年齢15歳以下のアニメを見ているような気楽な気持ちで、何も考えずにRPGやってる感が楽しめるのが、このゲームの魅力ではないかと。
良くも悪くも、イージーに遊べるライトなRPGって感じです。
ケムコのRPG自体がそういうものなので、その意味では期待通りと言ってもいいのかも。
レヴナントサーガの戦闘&システム評価
システム的にはすべてが普通。特別悪いところもないし、特別良いところもない。
今作の特徴として、戦闘シーンのグラフィックが3Dになっているのですが、チマチマし過ぎてまったく迫力がありません。無理に全身入れなくていいから、もっとカメラ寄ってくれー。
戦闘に入る際に、画面をぐるっとズームインする効果が入るのですが、これも正直邪魔なだけ。
3Dキャラクターの動きも直線的でお人形のようで、幻水3をプレイした時のようなガッカリ感があります。キャラクターが大きめに表示されるのは戦闘終了後のみで、せっかくの3Dキャラクターをまったく活かしきれていない感じ。
救いは戦闘進行がスピーディなこと。オートもあるので、私は最初から最後までほぼオート戦闘のみでした。戦闘の繰り返しがストレスにならないのは◎。
独自の戦闘システムとして、悪魔や神の力を解放する「トランス」があり、戦闘中はいつでもトランス・非トランス状態への切り替えができます。
トランスすると見た目が若干中二臭くなり、攻撃力・防御力がパワーアップしますが、HPの回復ができず、戦闘不能からの復活もできません。
各キャラクターのスキルにはトランス時専用のものも多いので、戦闘中にトランス状態をうまいこと使い分けることが戦闘のポイント…と、言いたいところですが、イージーモードでプレイしていた私は、トランスはほぼ使わずにゲームクリアしました( -д-)
もうひとつ、トランスゲージという全100%の数値があり、戦闘を重ねるごとに増えます。
これは各キャラクターが行使する悪魔や神の力とのシンクロ率で、ゲージ値が上がるほど強くなりますが、制御が効かなくなり、100%近くになるとコマンド入力を無視するようになります。
シャドウハーツのサニティポイントみたいなもので、力に呑まれて正気を失っちゃうという設定ですが、このシステム、必要なのかな…。
トランスゲージがあることによる面白さがよくわからなかったです。
レヴナントサーガのやりこみ要素評価
やりこみ要素としては、次のようなものがあります。
- 町人から受けるサブクエスト
- 武器強化
- 記録達成ミッション(歩数とか最大ダメージ値とか、いろいろある)
- 宝石などのアイテム集めミッション
- 闘技場的なものがいくつか
こうして見るとけっこう数はありますが、どれもたいして楽しくはないかな…。サブクエストもお遣いばっかりだし。
ストーリー終盤で、やりこみ要素だけがまとまった街が登場するので、いろいろとコンプリートしたい人はそこで頑張るといいと思います。
達成すると報酬が貰えるので、やって損ということはありません。
武器の強化やカスタマイズはケムコRPGではおなじみの要素ですが、今作はひとつの武器に対して、強化素材を使って攻撃力を上げたり、付加効果を付与したりできます。
どの武器でも+999まで強化できますが、後半に行くほど優秀な武器が入手できるので、強化素材は取っておいて、終盤でお気に入りの武器を一気に強化するのが個人的にはおすすめ。
レヴナントサーガのプレイ快適度
メニュー画面がゴチャっとして見にくいものの、総じて快適です。
- 次に何をすればいいかがクエストとしてメニュー画面でチェックできる
- マップに次の目的地が表示される
- ダンジョン内でマップボタンを使うと広範囲を見渡せる
- 戦闘にオートモードがある
- ごく一部を除き、ボス戦の前には必ず回復ポイントがある
- レベルアップするとHP・SPが全快する
- キャラクターの移動速度が早い
…などなど。
システムが小難しかったり複雑なせいでプレイを妨げられるということがありません。次にどこへ行けばいいかがすぐわかるのも、途切れ途切れにプレイすることが多いスマホゲームには嬉しいところ。
戦闘数とレベルアップのバランスも良いです。
ある段階からいきなり敵が強くなるということもなく、ストーリーも1本道なので、一度プレイ開始したら、あとは最後まで流れるようにプレイできます。
難点は、後半に行くほどダンジョンが無駄に長く広くなることかな…。
謎解きやスイッチのような複雑なギミックはないので、適当に進みさえすればクリアはできるのですが、ちょっとかったるく感じました。
レヴナントサーガはこんな人におすすめ
- 難しいことは考えず、サクッとクリアできるファンタジーRPGをプレイしたい人